厚生労働省の全国調査によると、「ぜひ母乳で」と考えている43%の妊婦さんを含む9割以上の女性が「お子さんを母乳で育てたい」と思っているようです。
実際には、産後1か月で「母乳栄養」51.3%、「混合栄養」45.2%で、ほぼ思い通りになっているのですね。これは、10年前(平成17年)の調査時に比べて格段の進歩なのです。みなさんが、お母さんになる前からいろいろ調べて準備をしていることと、入院中の支援が充実してきた証です。
実は、「お子さんの栄養に関する妊娠中からの思いは、出産後の栄養方法に大きく関連がある」ということは実証されていることなのです。
その後、生後3か月では、「母乳栄養」は54.7%に増えますが、「混合栄養」は35.1%に減り、粉ミルクの割合が増えます。これには、さまざまな要因があるでしょう。(その要因についての詳細は、またの機会に・・)
母乳には、赤ちゃんが大人になった時、成人病(糖尿病、肥満、心臓血管疾患など)になるリスクを下げることや、ママが乳がん・卵巣がん・子宮体がんになるリスクを下げる効果があります。この効果は、母乳を長く与えているほど効果があることが明らかになっているので、WHOでは2歳までの母乳育児を推奨しています。
2歳までは難しくても、少しでも長く続けてもらえれば、母も子も将来の病気になる危険が減る・・て、ステキですね♪
沖縄の健康長寿の復活のために、沖縄の未来を託す子どもたちの健やかな成長のために、母乳育児を支援したいのです。